「保存料」の危険性|ドッグフードの添加物

Photo by Claudio Pistilli - Sodium salt of dehydroacetic acid(2015) / CC BY-SA 4.0

添加物の分類と主な用途|ドッグフードへの使用例』では一般的にドッグフードで使用されている添加物の分類や用途、実際の使用例について記述しましたが、今回はその中の「保存料」の危険性について詳しく解説していきたいと思います。



極力避けたい保存料

個別名称主な健康への影響と概要
デヒドロ酢酸ナトリウム防カビや殺菌効果がある

犬にデヒドロ酢酸400mg/kgに相当するナトリウム塩を経口投与したところ、数時間後に失調、嘔吐などの症状がみられ、72時間後には死亡したという実験報告がある
ソルビン酸カビ・酵母・好気性の菌など、様々な微生物に対して繁殖を抑える効果がある

単体では危険性が低いとされているが、亜硝酸ナトリウムと反応すると、発がんなどの遺伝毒性を示す物質が生成される
ソルビン酸カリウムソルビン酸を炭酸カリウムや水酸化カリウムで中和して作られる

ソルビン酸と同じ作用があり、ソルビン酸単体よりも水に溶けやすい性質を持つ
プロピオン酸油脂の加水分解により得られる脂肪酸で、酵母や細菌類に対する静菌作用がある

動物実験では発がんなどの遺伝毒性は認められていないが、接触による炎症(皮膚、眼、食道)が確認されている



デヒドロ酢酸ナトリウムに関しては動物実験で犬の死亡例があります。
実験では体重1Kgあたり400mgの経口投与で致死に至っているので、犬にとっては極めて危険性が高い物質であると言えます。

その他の保存料、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸に関しては古くからマウスやラット、犬を用いた動物実験が行われていて、少量でなおかつ単体であれば重篤な毒性は認められていません。
ただ、他の物質と反応して毒性を有する物質を生成する恐れがあります。

ソルビン酸は亜硝酸ナトリウムと反応して発がんなどの遺伝毒性を示す物質が生成しますが、亜硝酸ナトリウムは酸化防止剤、あるいは発色剤としてドッグフードによく使われる添加物なので、これらの組み合わせには特に注意が必要です。

また、亜硝酸ナトリウムは人が食べるハムやソーセージにも使われていることがあるので、これらを犬に与える場合も注意が必要です。
亜硝酸ナトリウムは劇物で単独でも危険です。

上記の保存料を一切使用していないドッグフードも数多く存在するので、保存料が入っているドッグフードを選択する必要はなく、避けるのが賢明かもしれません。

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ドッグフードの危険な原材料|「体に悪い添加物」編【完全版】


※ここで記述した危険な添加物、安全性の疑わしい添加物が一切使われていないドッグフードも少なからず存在します。
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