なるべく避けたい「甘味料」|ドッグフードの添加物

Photo by Nachovfranco - Sucrose crystals(2013) / CC BY-SA 4.0

添加物の分類と主な用途|ドッグフードへの使用例』では一般的にドッグフードで使用されている添加物の分類や用途、実際の使用例について記述しましたが、今回はその中の「甘味料」について詳しく解説していきたいと思います。



なるべく避けたい甘味料

個別名称主な健康への影響と概要
ショ糖別名スクロース

虫歯の原因となり、口腔内の細菌がスクロースを材料としてエナメル質や象牙質といった歯質を破壊する酸を産生する

カロリーが高く、多量に摂取すると肥満の原因になる

小腸で吸収されて血流に入り、血糖値が急激に上昇する
還元水飴糖アルコールを主成分とする甘味料

体内での吸収が悪いのでカロリーになりにくく、血糖値も上がりにくいが、多量に摂取すると鼓腸(ガスが腸内に溜まる)や下痢の原因になる
ソルビトールバラ科ナナカマド属 の植物から発見された糖アルコールの一種で、ソルビットまたはグルシトールともいう

医療用途として下剤・栄養剤・浣腸液などに、化粧品では保湿剤・増粘剤として、うがい薬や練り歯磨きにも品質保持・凍結防止・透明性向上などの目的で添加されるなど、その用途は幅広い

多量に摂取すると下痢の原因になる
D-ソルビトール厚生労働省は「D-ソルビトール」を多量に添加した健康食品について、平成15年9月4日付け食安監発第0904001号、および同9月29日付け食安監発第0929004号において、消費者の手元に当該品がある場合、飲食に供さないように注意喚起し、販売事業者に指導している

上記の製品は人が飲食する健康食品ですが、D-ソルビトールは主に医療用医薬品に使われる物質で、人が多量に摂取すると「下痢等」を起こすおそれがあり、犬への影響は未知数です
ステビアキク科ステビア属ステビアから取れる甘味料

含まれる成分のひとつ、ステビオシドはショ糖の300倍の甘味度を持つが、カロリーは極めて低く、血糖値を下げる働きを持つ

活性酸素を抑制する作用や、アレルギーを引き起こすヒスタミンなどの解毒作用があることが科学的に証明されているが、一方でWHOでは長期的な避妊作用があることを認めている

長らく発がん性や生殖器への悪影響が指摘されていたことなどを理由に、多くの国で食品への添加が禁止されていたが、EUでは2011年に使用が許可され、アメリカでも2008年に栄養補助食品への使用が認められるなど、近年使用を認可する国が増えている
キシロース別名木糖

体内での吸収が悪いのでカロリーになりにくい

動物が多量に摂取すると白内障を起こすことがわかっている

また、キシロースは還元すると「キシリトール」になり、「キシリトール」を犬が摂取すると多量のインスリンを放出して肝機能に深刻な悪影響が出るなど、場合によっては生命に危険が及ぶこともある
トレハロースライ麦の麦角から発見された二糖の一種

砂糖と同じカロリーで甘味度は半分以下になるため、純粋な甘味料としてではなく複合的な効果を目的に使われる

炭水化物、蛋白質、脂質に対して品質保持効果を発揮し、優れた保湿性や防臭性など、多様な作用を持つ

犬への影響は不明



長期間に渡って食べ続けたり、多量に摂取しない限りは大きな問題はないのかもしれませんが、甘味料や砂糖などの糖類は極力控えたほうがいいでしょう。
人間と同じく食べ過ぎると肥満の原因になり、種類によっては急激に血糖値が上がるなど、糖尿病の原因にもなります。
虫歯も怖いですね。嗜好性を高めるために甘いものを与え、それが原因で歯が悪くなってフードを食べられなくなったら本末転倒です。

また、犬が甘味料や糖類の甘みに慣れてしまうと偏食になり、主食として継続的に摂取するのはやはり健康的とは言えません。

アレルギーがないのであればリンゴやバナナなどの果物、あるいは天然由来の(少量の)糖類が使われているおやつを必要な時にだけ与え、主食には甘味料や糖類が入っていないドッグフードを与えることをお勧めします。

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